手・指の痛みについて

よく使う部位だからこそ
丁寧な治療が求められます
手や指は日常生活のさまざまな場面で使うことが多く、どうしても酷使しやすい部位です。痛みを感じたまま我慢してしまうと、重症化して回復に時間がかかってしまいます。当院では痛みの原因を特定し、症状に応じた治療をご提案しております。よく使う部位だからこそ、痛みを感じた時は早めに受診するようにしましょう。
TROUBLE このような場合はご相談ください
- 指の曲げ伸ばしをすると痛い
- 市販薬やサポーターは効かない
- 指の関節が腫れて痛む
- 手のこわばりや関節痛がある
- 親指の付け根や手首が腫れて痛い
- 小さな腫れやしこりが気になる
- 指先のしびれで細かな作業がしづらい
- 痛みをなるべく早く取り除きたい
少しでも気になる症状があれば
お気軽にご相談ください
※初めてのかたのWEB予約:
翌診療日~3診療日後までです。
※当日の受診:WEB予約は承っておりません、直接ご来院ください。
主な疾患
手根管症候群
手首の神経が圧迫されることで、親指から薬指にしびれや感覚異常、手の動かしにくさを起こす疾患です。骨折やけがによる影響、仕事やスポーツによる消耗など原因はさまざまで、なかには明らかな原因が見当たらないケースもあります。悪化すると日常生活に支障が出るため、薬物療法やなどで症状改善を目指します。
腱鞘炎
手首や指を使いすぎることで、手首や指の付け根などに痛み・腫れを起こす疾患です。更年期や妊産婦の女性に多くみられ、近年は、スマホやパソコン作業で悪化するケースも増えています。手首や指が酷使する状況をなるべく避け、痛みの軽減と安静をメインとした治療を行います。
へバーデン結節
指の第一関節(DIP関節)が変形し、曲がってしまう疾患です。関節の動かしにくさや痛みが主な症状で、原因はいまだ明らかになっていません。治療としては保存療法(安静)、薬物療法、患部のテーピングなどです。関節の変形が進行し、日常生活に影響が見られる場合は手術を検討します。
ばね指
指の付け根にある腱や腱鞘に炎症が起きて、指の曲げ伸ばしがなめらかにできなくなる疾患です。主な原因は手や指の酷使であり、指の付け根に痛みや腫れ、熱感を引き起こします。治療として患部の安静を保ち、必要に応じて薬物療法を行い、痛みの緩和を目指します。
ガングリオン
手首や指の関節付近に良性の腫瘤ができる疾患です。腫瘤の部位や大きさによって神経が圧迫されると、痛みやしびれ、違和感が出ることがあります。超音波検査で腫瘤の状態を確認し、穿刺や圧迫療法で対応します。くり返す場合は、手術も視野に入れながら治療を検討します。
突き指
スポーツや体育の授業でボールをキャッチした時などに、指先へ強い衝撃が加わり、腫れや痛みを起こす疾患です。場合によっては、骨折や腱断裂を伴うこともあり、精密検査でしっかり状態を確認することが大切です。当院では、X線や超音波検査で重症度を正確に診断し、固定・安静・薬物療法を中心とした治療を行います。
母指CM関節症
親指の付け根の関節(CM関節)の軟骨がすり減り、痛みや動かしづらさを引き起こす疾患です。ビンのふたを開けるなどの動作で痛みを感じやすく、ささいな場面で不便さを感じることがあります。薬物療法で痛みの緩和を図るとともに、装具またはテーピングなどで安静・固定を行います。
関節リウマチ
免疫の異常によって関節に炎症が起こり、腫れや痛み、こわばりなどを引き起こす疾患です。進行すると関節が変形したり、貧血・発熱・倦怠感などの全身症状がみられたりもします。日常生活に支障をきたす可能性が高いため、病状に応じた薬物療法とリハビリで、症状の緩和を目指します。
手・指の痛みの治療

手外科専門の医師が在籍
手・指の痛みを丁寧に治療します
当院では、整形外科領域の診療に精通した医師に加え、手外科を専門とする医師も在籍しており、一人ひとりに適した治療をご提案しております。日常生活で使う頻度の多い手・指を丁寧に精査・治療し、痛みの不安がない状態を目指します。早期治療によって回復を早めることもできるため、気になる症状がありましたら、一度ご相談ください。
少しでも気になる症状があれば
お気軽にご相談ください
※初めてのかたのWEB予約:
翌診療日~3診療日後までです。
※当日の受診:WEB予約は承っておりません、直接ご来院ください。
よくあるご質問
手首や指が痛いのですが、受診したほうがいいですか?
手や指の痛みは、腱鞘炎、ばね指、手根管症候群、関節リウマチなど多くの原因が考えられます。放置すると痛みが悪化したり、関節の変形につながったりする可能性もあるため、気になる症状がみられたらなるべく早めに受診するようにしましょう。
腱鞘炎は自然に治りますか?
軽度の腱鞘炎であれば、安静にすることで自然に改善する場合もあります。しかし、適切に治療しないと痛みが悪化したり、指が動かしづらくなったりするケースもあり、できれば整形外科で治療を受けることをおすすめします。当院では、安静・固定、薬物療法、リハビリなどを組み合わせ、症状に合わせた治療をご提供しています。治療期間や通院頻度なども事前にお伝えしたうえで治療を始めますので、まずは一度ご相談ください。
手や指の痛みで手術が必要になることもありますか?
へバーデン結節やガングリオンなどの重症例や、症状の程度によっては手術を検討することもあります。当院では手術治療を行っていないため、手術が必要とされる場合は、提携医療機関にご紹介させていただきます。患者さんが適切な治療が受けられるよう、最後までしっかりと対応いたします。
手や指の痛みを予防する方法はありますか?
手を使いすぎないように意識したり、手首や指関節のストレッチを行ったりといった方法が効果的です。また、スマホやパソコン操作による負担を減らすため、適度な休憩と姿勢改善も有効といわれています。再発防止のためのセルフケア方法や生活指導も行っておりますので、ご不明点がございましたらいつでもご相談ください。
手や指の痛みは再発しやすいですか?
腱鞘炎やばね指、手根管症候群などは、生活習慣によって再発することがあります。また、その他の疾患でも、手や指を酷使することで再発する可能性があります。日頃からセルフケアや休息を意識して取り入れるとし、症状の安定と長期的な予防が期待できます。
監修医情報

監修
さなだクリニック 院長
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定整形外科専門医
- 日本専門医機構認定脳神経外科専門医
- 日本ペインクリニック学会認定ペインクリニック専門医