頭痛について

「そのうち治るはず…」と思って
我慢していませんか?
頭痛は日常的によく起きる症状であり、「そのうち治るはず」と様子を見てしてしまうかたが少なくありません。しかし、なかには脳出血やくも膜下出血などの疾患が隠れている場合もあり、注意が必要です。当院では、脳神経外科治療に精通した医師が丁寧に診察を行い、MRI検査などの必要に応じた精密検査で原因を特定したうえで、治療をご提案します。市販の痛み止めで痛みをしのいだり、「そのうち良くなる」と我慢せずに、まずはご相談ください。
※当院では1.5テスラMRIを導入しています。
TROUBLE このような場合はご相談ください
- 慢性的な頭痛に悩まされている
- 頭が重い・だるい
- 薬を飲んでも頭痛が続く
- 締め付けられるような痛みがある
- 頻繁に頭痛をくり返す
- 目の奥に痛みを感じる
- 天候や体調によって症状が出る
- 頭痛薬が効かなくなってきた
少しでも気になる症状があれば
お気軽にご相談ください
※初めてのかたのWEB予約:
翌診療日~3診療日後までです。
※当日の受診:WEB予約は承っておりません、直接ご来院ください。
頭痛を引き起こす主な疾患
頭痛には2つのタイプがあります
頭痛には、脳腫瘍・髄膜炎・くも膜下出血・脳出血などが原因で起きる頭痛(二次性頭痛)と、他の病気が関係しない慢性的な頭痛(一次性頭痛)の2種類があります。原因に合わせて治療を行うことで、つらい頭痛を解消できる可能性があります。
一次性頭痛
片頭痛
こめかみから側頭部にかけて、ズキンズキンと脈打つような強い痛みが特徴の頭痛です。無理して動くと痛みが悪化しやすく、人によっては日常生活がままならない場合もあります。吐き気や光・音への過敏症状を伴い、発作の前に「閃輝暗点」と呼ばれる光のちらつきが見える場合もあります。適切な治療によって、症状を和らげることが可能です。
緊張型頭痛
頭を締め付けられるような痛みや重だるさが特徴の頭痛です。長時間のデスクワークやスマホ、ストレスなどにより、頭や首・肩を支える筋肉が緊張し、血流が悪くなることで起こります。慢性化すると、集中力の低下や睡眠の質の低下につながることもあるため、早めの治療が肝心です。症状が続く場合はご相談ください。
群発頭痛
片側の目の奥がえぐられるような強い痛みを引き起こす頭痛です。毎日のように発作が続く「群発期」と、痛みのない状態が続く「寛解期」をくり返すのが特徴で、突然の痛みによって日常生活に支障をきたすケースもあります。痛みがある目には充血や涙がみられ、発汗や顔のほてりなどの自律神経症状を伴うこともあります。専門の医療機関で適切な診断と治療を受けることが大切です。
薬物乱用性頭痛
頭痛が起きるたびに痛み止めを服用していると、脳が痛みを敏感に感じ取るようになり、かえって頭痛が悪化するケースがあります。これは薬物乱用性頭痛と呼ばれており、痛薬の過剰使用が原因です。自己判断で薬を増やすと、かえって症状が悪化する可能性があるため、早めに受診して医師の診察を受けるようにしましょう。
二次性頭痛
このような頭痛が出たら
速やかに受診してください
脳出血やくも膜下出血などの前兆として、頭痛を自覚することもあります。命に関わる病気を防ぐためには、早期発見・早期治療が重要です。下記のような症状を感じたら、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
TROUBLE
このような症状を感じたら
すぐに受診してください
- 突然、頭が痛くなる
- 手足のしびれやけいれんがみられる
- 経験したことのない強い頭痛
- 言葉が出にくい・ろれつが回らない
- 頭痛だけでなく吐き気・嘔吐もある
- 発熱や首のこわばりがみられる
- 目がかすむ、物が二重に見える
- がんや免疫不全などの持病がある
脳出血
脳出血は、脳内の細い血管が破れて出血する疾患で、血のかたまり(血種)が脳を圧迫することで脳機能障害を起こします。急速に進行するため、突然の頭痛や吐き気、めまい、手足のしびれや動かしにくさ、ろれつが回らないなどの症状がみられたら、速やかに受診が必要です。頭痛がみられない場合でも、こうした症状があれば受診するようにしてください。
くも膜下出血
くも膜下出血は、脳の血管に動脈瘤と呼ばれるこぶができ、それが破裂して出血を起こす疾患です。特徴的な症状として突然の激しい頭痛がみられ、命に関わることもあります。発症の前ぶれとして、動脈瘤から少量出血することによる突然の頭痛がみられます。MRI検査で未破裂動脈瘤を早期発見できるため、軽い頭痛でも油断せず、受診するようにしましょう。
脳梗塞
脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が途絶え、脳細胞が障害を受ける疾患です。発症の前ぶれとして「一過性脳虚血発作(TIA)」と呼ばれる発作が起きることがあります。数分〜30分程度で治る半身のしびれ・脱力・ろれつが回らないなどの症状がみられたら、すぐに受診してください。
椎骨動脈解離
椎骨動脈解離は、脳の血管の一部である椎骨動脈が裂ける疾患です。後頭部から首の後ろにかけて痛みを感じるため、肩こりや寝違えと勘違いされるケースもあります。脳梗塞やくも膜下出血を招く可能性があり、スピーディーな治療が求められます。症状がある場合は、早急に脳神経外科を受診するようにしてください。
髄膜炎
髄膜炎は、脳や脊髄を覆う膜(髄膜)に炎症が起こる疾患です。主な原因、細菌やウイルス感染であり、発症すると発熱、強い頭痛、吐き気、首のこわばりなどが見られます。重症化すると意識障害やけいれんを起こし、命に関わる危険もあるため、注意しなくてはなりません。早期の診断と適切な治療が非常に重要なため、疑わしい症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。
当院の頭痛治療

原因を見極め、
適切な治療をご提案します
当院では、日本専門医機構認定脳神経外科専門医による専門的な頭痛治療をご提供しています。患者さんのお話をしっかりとお聞きしたうえで、MRI検査などの必要な検査を実施し、一人ひとりの症状に合わせた適切な治療をご提案します。お早めにご相談いただくことで、つらい頭痛を根本的に改善できる可能性があるため、まずはお気軽にご相談ください。
治りにくい頭痛への対応
神経ブロック治療
慢性的な頭痛や、薬では十分な改善がみられない頭痛に対して、神経ブロック注射という治療方法があります。痛みの原因となっている神経の周囲に局所麻酔薬を注射し、痛みの伝達を一時的に遮断する治療です。発作の頻度や強さを抑える効果が期待でき、診断と治療を兼ねて行うこともあります。気になる症状がある場合は、ご相談ください。
頭痛による不登校児への対応
カウンセリング
頭痛が原因で学校に通えなくなっているお子さんに対しては、治療だけでなくカウンセリングも行っています。症状そのものへの理解に加え、不安や緊張、生活リズムなどにも丁寧に向き合いながら、一人ひとりの状況に合わせた支援を行うことが大切です。ご家族のお悩みも含めて、安心してご相談いただける環境を整えています。
少しでも気になる症状があれば
お気軽にご相談ください
※初めてのかたのWEB予約:
翌診療日~3診療日後までです。
※当日の受診:WEB予約は承っておりません、直接ご来院ください。
よくあるご質問
市販の頭痛薬をよく飲みますが大丈夫ですか?
頭痛薬を頻繁に使い続けると、薬の効果を感じにくくなったり、薬物乱用性頭痛を引き起こしたりする可能性があります。「頭痛薬を飲まないと不安」「薬を飲んでも効かない」と感じたら、注意が必要です。当院では頭痛薬の使い方を見直し、症状に合わせた治療法をご提案します。自己判断せず、まずは一度ご相談ください。
片頭痛と緊張型頭痛はどう違うのですか?
片頭痛は、こめかみやその周囲にズキンズキンと脈打つような痛みを感じ、吐き気や光・音への過敏症状を伴うこともある頭痛です。一方、緊張型頭痛は頭を締め付けられるような痛みが特徴で、長時間のデスクワークやストレスが原因となることが多いです。いずれの場合も、医療機関で適切な治療を受けることで、改善が期待できます。
頭痛で受診する際の目安はありますか?
頭痛で受診する際の目安として、長引く頭痛がある、市販薬を飲んでも改善しない、頭痛以外に症状がある(吐き気・しびれ・めまいなど)、急に頭の痛みを感じるといった症状が1つでもみられたら、一度専門の医療機関を受診することをおすすめします。ただし、頭痛の原因はさまざまであり、これらの症状が明らかに出ないこともあります。「いつもと違うかも」と感じたら、自己判断せずご相談ください。
頭痛の予防方法はありますか?
緊張型頭痛や片頭痛は、睡眠不足・ストレス・長時間のデスクワークで起きることが多いため、適度な運動、十分な休息、ストレッチなどを心がけることが予防につながります。また、スマホやパソコンの使用時間を調整し、生活習慣を整えることも頭痛予防に効果的です。
頭痛で吐き気がある場合は危険ですか?
強い頭痛に吐き気・嘔吐を伴う場合、脳梗塞やくも膜下出血など命に関わる病気が隠れている可能性があります。特に突然これまでにない激しい頭痛が起きた場合は要注意です。症状がある場合はすぐにに医療機関を受診するようにしてください。
監修医情報

監修
さなだクリニック 院長
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定整形外科専門医
- 日本専門医機構認定脳神経外科専門医
- 日本ペインクリニック学会認定ペインクリニック専門医